😊TakeTrip in 🇦🇺😊 たけオーストラリアワーホリブログ

フィジー留学からオーストラリアワーホリ 誰かのためになればというブログ

本の話

日本を出てから1年と3ヶ月経った。

オーストラリアでは大きな街には日本食店やアジアンフードショップもあるから食に関しては困らない。

たまに恋しくなるのは銭湯と小説だ。

日本にいた頃、何もすることがない休みの日は、昼から銭湯に行き、帰りにBOOK・OFFで小説を買って帰ったりした。どちらも500円以内で住むからお金のない時の暇つぶしには都合がよかった。

唯一、日本から持ってきた本がある。
ピースの又吉さんが書いた「東京百景」という本だ。
東京の色々な場所にまつわるエピソードを描いたエッセイ的な本だ。

その一つ一つが面白くて、言い回しも好きだ。たまに独特の難しい表現があるのだが、何回も読み込んでいくうちにすっと入ってくる。

僕の好きな一節にこんなところがある。
「本当の地獄というのは必ず孤独の中ではなく社会の中にある(中略)だから人間が嫌いかと言うと全くそんなことは無い。僕が今まで好きになった人間は一人残らず人間だった」

この部分を読んだ時すごく面白くて何回も繰り返し読んだ。

オーストラリアに来た理由の一つに日本での仕事や人間関係に、少し疲れを感じて1度離れてみようと思ったことがある。
人が嫌いな訳では無い、ただ何か1人になりたかったのだ。だからこちらにきてからも、3、4ヶ月程度で街を転々としてきた。

たまに家族とLINEで連絡を取ると「(新しい街で)友達できた?」と聞かれて説明するのが億劫で「ぼちぼちだよ」などと返すが、
本当のところは
「1人になりたくて旅をしているのに、なぜ友達を作らねばならないのか」と思う。

親心からしたら子供の頃からの延長で「(学校で)友達できた?」という感覚に過ぎないのだろうし、それに対して「友達って必要かな、、?」などと返せば余計な心配をかけるだけだろう。

スナフキンも言ってたじゃないか。。
「旅とは孤独になるためにするのさ」と。

散々1人の時間を過ごしたらやっぱりバランスを取りたくなるのか、また人と関わりたくなる。
この街も4か月前に来た時は1人だったけど、知らぬ間に色々な人に助けてもらい気づけば信頼できる仲間が出来た。

だけど、それに固執することなく、また2週間後、新たな街へ行く。

「必要な時に必要な人が現れる」これは僕の尊敬する先輩がよく言っていた言葉だ。

いろんな人の言葉に支えられて僕は生きている。
そしてまた少しの間一人の時間と向き合い、その後の新たな出会いを楽しみにしている。

Take,,